不完全でパーフェクト

魔女 BL二次創作とハロプロ

12. 今年買って良かったもの2024

クレドポーボーテ ヴォワールコレクチュールn

今夏に発売された色付き下地。評判通りの優秀さ!今まで使った下地で一番好きかもしれないというレベルで好き!なめらかな使用感でしっかりカバー力もあって、もとからこんな肌ですよ〜ってくらい自然にトーンアップしてくれる。伸びが良いので少量で十分なのも嬉しい。しばらく下地は浮気しません。

 

カネボウ コンフォートスキンウェア

しっかり化粧してます感が出るリキッドを探している時にプロのメイクさんにすすめられたファンデ。カバー力あるファンデ=使い心地が硬いというイメージだったけど、このファンデは柔らかくて適度に軽いのにめちゃくちゃカバーしてくれる。他のファンデと同じ量を手のひらに出すと半分くらい余ってしまうレベルの伸びの良さ。カネボウ全然使ったことなかったのに一発でファンになった。スパチュラ塗りが最強だけど時間ない時は指でも十分いける。

 

M・A・Cのブレンディングブラシ 217S

アイシャドウを良い感じにぼかすブラシをしばらく探していたんだけど今のところの正解はこれです。柔らかくて毛の密度がちょうどよく、不器用でもきれいにぼかせる優秀ブラシ。

 

GANNIのニットキャップ

素材感と明るめグレーが顔にも普段の服にも合ってコーデ考えるのが楽しくなった。街中でこのキャップをかぶってる人を見るたびに「かわいい帽子だ〜!いや私も同じの持ってるわ」になるくらいかわいい。

 

GLENROYALの名刺入れ

異動を機にこの先ずっと使える仕事用アイテムが欲しいな〜と思い自分なりに調べたり革製品が好きな人に助言をもらったりした末に決定。発色の美しさにテンション上がりっぱなし。スリムなサイズ感だけど容量もあって実用性抜群。まだピカピカだけどがっつり使い込んで良いツヤを出したい。

 

ザムスト 腰サポーター ZW-7

今年腰を2回怪我してしまい日常生活に支障が出まくりだったところ救ってくれたのがこのサポーター。ガッチガチに腰を固めてくれて安心感はんぱなかった。このサポーターのおかげでどんな肉体労働も乗り切れた。強力マジックテープなのでインナーがモケモケになります。

 

モーニング娘。'24 コンサートツアー春 MOTTO MORNING MUSUME。 FINALの円盤

2024年に買って良かったものを一つだけ挙げるとしたら絶対にこれです。モーニング娘。の新体制の魅力が詰まっている。入手してからほぼ毎朝この円盤を再生しながら身支度をしていた。最年少の弓桁さんが前半ブロックの途中で体調不良のため抜けてしまうトラブルが発生するものの、誰一人あわてることなく堂々と淡々と不在を埋める姿は何度見てもぐっとくる。このツアーはセトリも大好きで何公演入っても楽しかった。ツアーの舞台裏に密着したDVDマガジンもめちゃくちゃ良かった。モーニング娘。に支えられた一年でした。

 

モーニング娘。'24 コンサートツアー秋 WE CAN DANCE ! MORNING MUSUME。ペンライト

トップがダイヤモンド形状になっているペンライト。物販ででかいな!?と躊躇しつつもコンサート前のテンションで購入。このサイズだと点灯カラーが非常に見やすい。どれだけ後方の席にいても推しに「あなたを応援しています」を届けられる(気がする)。変形ペンライトトップはあまり好きではないと思っていたけど、でかいトップ興奮するな……と認識を改めた一本。

 

11. モーニング娘。’24 春ツアー「MOTTO MORNING MUSUME。」備忘録

2024年3月16日(土)に開幕、本日5月19日(日)にホール最終公演を終えたモーニング娘。’24 春コンサートツアー「MOTTO MORNING MUSUME。」現地参加の備忘録。思い出したら都度追記します。推しは12期の牧野真莉愛さんと15期の岡村ほまれさん。ツアーファイナルは5月27日(月)武道館公演だが仕事が入ってしまったため本日が私にとっての最終日。

このツアーで初めて初日初回公演に当選し、また名古屋公演でのBパターン初披露にも立ち会うことができた。今までの自分にとってモーニングのツアーはセットリストを確認してから参加するものだったのだが、このツアーでは二度も(次はどの曲!?)を味わうことができた。

ツアー開始前、 オタクの関心の大半は譜久村さん卒業にともなう歌割の変更にあったのではないだろうか。例に漏れず私もそうだった。多数の歌割がどのように振り分けられるかで今後のモーニングに対する自分の熱量も左右されると思っていた 。実際2022〜2023年は歌割への不満が爆発しコンサートになかなか足を運べなかった(行っても正直あまり楽しめずにいた)。そんな中で臨んだツアーだったのだが想像以上に楽しかった!

見どころの一つともいえるメドレーは最近の構成があまり好きではなく、今回はどうだ……!?と少し不安に思っていたのだが、結論から言うと歴代屈指の名メドレーだった。ありがとうございます。

参加履歴と予定(日付、会場、セトリパターン)
3/16(土)八王子 昼 A
4/7(日)名古屋 昼 B
4/7(日)名古屋 夜 B
4/20(土)仙台 昼 A
4/20(土)仙台 夜 A
5/19(日)栃木 昼 B
5/19(日)栃木 夜 ユニットB、回替わりA

SE

「ARE YOU READY?」がモニター全面に表示される狂気じみた演出に笑ったもののサウンドがめちゃくちゃにかっこいい。完全初見の初回公演からなぜかオタクのコールが完璧に揃っていて何だこの特殊能力は……と驚いたし、なぜか自分も一発目から「オイ!」ができた。天才SEすぎる。会場が信じられないほど勢いづいていてこの時点ですでに楽しい(メンバーはまだ出てきていない)。今ツアーはセットが組まれておらず登場時にメンバー紹介的な演出は一切なし。メンバーが両袖から出てきて場位置についてから最初の曲のAメロまで照明らしい照明もほぼないため、初日に横山玲奈さんが突然金髪になっているのを1曲目のイントロで目撃しウオオオオ!(1曲目からこれか〜!)……ウオオオオ!?(横山さん!?)と混乱した。

前半(パターンAB共通)

01. One・Two・Three:初日はイントロでの大歓声で会場が揺れた。歌割問題でもっとも注目されていたであろう曲が一発目から来るとは思わず「これがモーニング娘。の答えだ!」と突きつけられているような気がした。15期の山﨑愛生さんが歌い出した瞬間にあふれた歓喜を言い表すことは難しい。ぬぐってもぬぐっても涙が止まらず、これが新しいモーニングなんだ、とうとう新しくなったんだ〜!と実感した。山﨑さんが歌うたびに何度も大きな歓声があがり、オタクのアドレナリンがとめどめく垂れ流されているのを感じた。山﨑さんがあのパートを受け継いでくれてとても嬉しいのと同時に、キラーチューンである「わがまま 気のまま 愛のジョーク」の「愛されたい」に続いて主要パートを担当することに少しだけ寂しくなった。私は山﨑さんと大の仲良し&事務所もセットで押し出している岡村さんを推しており、この二人に歌割で格差をつけてほしくないというのが切実な本心だからだ。そんなわけで以来このパートで大いに沸きつつも(ほまれにもどうか良い歌割を……)と願ってしまう。オタクは面倒な生き物。ホール最終公演の栃木で生田衣梨奈さんが「歌割の分量ではなく会場でのメンバーの輝きに注目して」とMCで話していて、その通りです……と反省した。でもさ〜!という気持ちもあるけど、オタクがやるべきはこれからも変わらずに声援を届けることだけだ。推しの牧野さんのパート「してほしい」「したいの」が大好き、このパート自体も好きだし直前の「許さない」「気まずい」を上手前列で決めてから後列に向かっていく背中が美しくて大好き。牧野さんの移動が好きなんだ。

02. Wake-up Call ~目覚めるとき~:YouTube番組「アプカミ」で公開されたレコーディング動画でメンバーが苦心している様子を見て知ってはいたけどやっぱりとても難しい曲。特に北川莉央さんの安定感が素晴らしい。クールな「One・Two・Three」から打って変わってメンバーみんながニコニコの笑顔で客席を見渡してくれる。仙台公演が2列目だったのだが間奏で牧野さんにお手振りレスをいただき号泣した。

03. Happy birthday to Me!:初回公演は北川さんのお誕生日当日だったのでおんちゃんに届け〜!と思いながら拍手。

04. HEAVY GATE:めちゃくちゃ好きな曲なのでセトリ入りが嬉しい。「孤独ガリータ」という謎フレーズでの2番の岡村さんの歌声が本当に好きだ。ステージの下段で3列(上手は4列)フォーメーションを作っており、一人でも場位置か振り付けを間違えたら破綻するのではないかとハラハラして見ていた。全然間違えないからすごいですよね。名古屋公演の「もっと褒められたい」というテーマのMCで横山さんがこの曲の終盤で場位置が一番遠い石田亜佑美さんと目が合うのがすごい、褒めてほしいという話をしていてかわいかった(石田さんは「合った?」と困惑していた)

05. ギューされたいだけなのに:いつもこの辺りから双眼鏡を使う。「来週のキスは無期延期」が牧野さんになっている!初日公演では歌い慣れてないようだったのが徐々に馴染んできていて、この過程を見せてもらえるのがツアーの醍醐味だなとしみじみ思う。

06. 私のなんにもわかっちゃない:仙台公演で「降り注ぐ夕陽が 眩しすぎるのは」を踊る小田さくらさんを目の前で浴び、そのキレのあまりの凄まじさにメロメロになった。小田さんのダンス好きすぎる。久々に聞いたと思ったらおそらく19年春ツアー以来のセトリ入りだった。佐藤優樹さんの印象が強い曲なので歌割どうなる!?と固唾を飲んで見守っていたら「ああ 女なら感覚でわかるだろう」が山﨑さん、「そうさ 負けたまま終わるなんて出来ないのよ」が北川さんで最高でした。特に山﨑さんの歌声の鋭さ、硬さ、激しい煌めきに一瞬で胸を射抜かれる。

07. 青春小僧が泣いている:モニター演出あり。なぜか年々好きになる曲。石田さんがサビでセンターに移動する際のステップを次の振りに繋げやすいよう工夫していると名古屋のMCで言っていて、それ以来どちらの足で着地するか注目している。

08. KOKORO&KARADA:大好きなのでセトリ入りが本当に嬉しい!!!この曲だけでツアーに参加する価値がある。2019秋ツアーのイメージがつきすぎてなかなか使われないのかと思っていた。あのツアーのロゴを連想させる赤と青の照明もアツイ。この照明とイントロで毎回泣いてしまう。曲の世界観が好きすぎるんだ。

ユニット曲(パターンA)

09. 恋は時に/生田・石田・野中:18年春ツアー以来のユニット曲。野中美希さん歌上手いな……というかめちゃくちゃ美しいな……とこの辺りで脳がバグりはじめる。このツアーの野中さん、髪を短くされて今までとはまた違った色気を醸し出している。加入して10年が経つ今になってこんなに野中さんに目を奪われまくるとは思わず自分でも驚いている。野中さん……好きだ……。こんなにショートカットがお似合いになるとは。大正解のスタイリング。

10. 春 ビューティフル エブリデイ/羽賀・北川:ツアーで聴くのは初めて。けんけんぱコールも初めてやった。バーイベで歌われている印象が強い。幻の2020年春ツアーで予定されていたこの二人のユニット曲とのこと(初日の羽賀朱音さんMC)。ユニットの人選って誰がどんな基準でしているんだろうか。

11. Style of my love/小田・牧野・弓桁:弓桁朱琴さんのパフォーマンスが世界観にぴったり合っていてすごく練習したんだろうなと感激する。このツアーの弓桁さんはすごい。天真爛漫でニコニコ笑った顔があどけなくてかわいいな〜と思っていたのに、そんな顔ができるようになったの……とため息が出るくらい麗しい表情を見せてくれる。ダークな雰囲気がこんなにはまるとは。

12. INDIGO BLUE LOVE/横山・櫻井・井上:横山玲奈さんの「ぎゅっ」が本当に切ない。短くて難しいフレーズなのに安定感がある。横山さんはいつも笑顔で元気なイメージが強いけど、少し苦しげに絞り出すように歌う姿が好き。

13. 彼と一緒にお店がしたい!/岡村・山﨑:「どうせオタクはこれが見たいんだろう」と事務所に見透かされているようで悔しい。そうです。かわいい。かわいい。心の中でずっと(助けて〜!)と唱えるレベルのかわいさ。仲良しの二人がとっても楽しんでいるのが伝わってきて元気をもらえる。この輝きでモーニングを照らし続けてください。

14. 怪傑ポジティブA/生田・小田・羽賀・横山・北川・井上:知らない曲きた!と初日に混乱し、終演後に聴いたらどハマりした。「どんな時だって諦めない」←陳腐な歌詞だと思うでしょ。でもね、モーニングが歌うと説得力がすごいんだよね。

15. 青春コレクション/石田・野中・牧野・岡村・山﨑・櫻井・弓桁:爽やかで良い曲だな〜としみじみする。この清涼感でユニット曲パートが締めくくられるの良い。「青春コレクショ〜ン♪」の腰を回す振り付けが大好きなので常にガン見している。

16. ロマンスに目覚める妄想女子の歌:毎回必ずセトリ入りしているものの全く好きになれない曲で、何でこんなに好きじゃないんだ?と自問自答しながら見ている。歌割どうにかしてくれ〜と長年思っていたためもはや曲自体がトラウマになっているのかもしれない。でも何で毎回セトリに入っているんだ……メンバーのわちゃわちゃが見られるから……?

ユニット曲(パターンB)

09. 私の魅力に 気づかない鈍感な人/井上・弓桁:イントロでオタクが騒ぎ始めて楽しい。17期かわいい。弓桁さんが早くもパフォーマンス慣れしてきた一方で井上春華さんの初々しさ溢れるダンスに笑みが止まらなくなる、それでいて伸びやかに堂々と歌うんだからすごいよね。最後のサビ前のカウントで弓桁さんは一つずつ華やかにポージングを変えていて、井上さんは体で小さくリズムをとっているのが17期らしくて良い。

10. この愛を重ねて/小田・野中:去年のこの二人の「大好きだから絶対に許さない」が本当に本当に素晴らしく、また二人で歌ってくれないかな〜と思っていたらこんなに早く機会が訪れてしまった。今まであまり意識したことがなかったけどこの二人本当に声の相性が良すぎる。歌声が溶け合うような心地良さにどっぷり浸ることができて、ずっと聴いていたい……と幸せを噛み締める。野中さんがサビ中にキャップを少し上げて表情をよく見せてくれる。

11. 情熱のキスを一つ/生田・羽賀・北川:北川さんのフェイク最高最高最高でした。北川さんは正確さや堅実さも強みだけど、実は思い切りの良さも大きな魅力だと思う。難しい音をパンッ!と強い一回で当てられる。難しいって高橋愛さんにメールしたら高橋さんが電話で教えてくれたエピソードをMCでお話してて、こんなに期が離れていてもモーニング娘。の楽曲で繋がっているんだ!とよく分からない感情で涙が出た。

12. 私のでっかい花/石田・牧野・横山:オリジナルメンバーは石田さんだけどなぜかずっと横山さんが気になって仕方なかった、横山さんこの曲すごく似合う。存在が元気いっぱいのお花みたいだからかな。このくらいの音程が歌声にバッチリはまっていると思う。'17あたりの(上手い子が入ってきた!)という第一印象を思い出した。

13. 私の時代/岡村・山﨑・櫻井:ありがとうございます!大好きな曲をほまめいりーの三人で見られて大興奮した。15期16期の時代、来てくれ。テンション高めでキラキラしててすごく元気出る。

14. Loveイノベーション/生田・小田・羽賀・横山・北川・井上:ツアー前は知らない曲だったんだけどこのツアーで大好きになった。歌詞がかわいすぎる。この曲の北川さんの歌い方がとても良くてつい楽しみにしている。

15. 色っぽい じれったい/石田・野中・牧野・岡村・山﨑・櫻井・弓桁:ありがとうございます。ありがとうございます。好きな気持ちが高まりすぎて泣き出しそうにも踊り出しそうにもなる。最初の台詞は牧野さんと櫻井さん。「この愛を見届けてほしい」が岡村さんと山﨑さんのそれぞれのソロパートで、二人とも力強く歌い上げていてめちゃくちゃ良かった!SEXY ISLANDの弓桁さんが良すぎてのけぞりながら絶叫してしまった、あまりにも良かった、この曲にここまではまる15歳がいるか!?強い歌声がこのパートに完璧に合っていた。

16. なんざんしょ そうざんしょ/この曲に登場する男がハロプロ楽曲で一番嫌い。振り付けが本当に本当にかわいいのに全然好きになれない曲。サンシャインで初めて17期のパフォーマンスを見た曲だから思い入れはなくないんだけど……

メドレー

17. よしよししてほしいの~SONGS~TOKYOという片隅君さえ居れば何も要らない~Teeanage Solution~純情エビデンス~What is LOVE?:2017年春メドレーがマッシュアップの最高傑作だとすれば今回のメドレーは繋ぎの最高傑作だと思う。今ツアーオリジナルのサウンドも、それぞれの繋ぎのダンスも良い。そして何より選曲が良い!野中さんのクールな Music start. で脳をデロンッと溶かしていただいてからの「よしよし」は効きすぎる。サビのよしよしの振りで艶っぽい表情をするメンバーが多くてとても良い反面、牧野さんはいつも自信満々によしよしされていてお強い。バキバキのダンス繋ぎがかっこいい!山﨑さんはMCで、ここのダンスを死ぬ気で魂込めて踊っているとお話していた。続く「SONGS」の静かなイントロで初日にオタクがおおお……とどよめいたのをきっと忘れないだろう。調べたらツアーのセトリ入りは17年春以来?本当に?興奮しすぎて歌割を全く把握できていないが、相変わらず小田さくらさんに圧倒される。メロディアスなギターの繋ぎが大大大好き〜!からの「TOKYOという片隅」はブチ上がってしまう。「君さえ居れば何も要らない」のイントロで野中さんがCome on! とクールに煽るのが好きで、くるぞ……くるぞ……といつも身構える。名パート「あんなに怯えてたあの日のことを忘れてしまうの」を歌い上げる山﨑さん、あまりにもかっこよくて神々しい。「君さえ居れば何も要らない」〜「Teenage」は一転してシンプルな繋ぎ。「Teenage」〜「純情エビデンス」この繋ぎが激アツ!!!小田さんが歌い上げた余韻を引き取るようにしてバレエが得意な弓桁さんのしなやかで力強くて美しいソロダンス。いつもここで涙が出てしまう。加入して一年経っていないというのに本当によく頑張っている、そしてこんなに堂々とダンスを……まだ中学生なのに……(24年3月に中学校を卒業)。踊り終わった弓桁さんに新リーダー生田衣梨奈さんが手を差し伸べ、得意のアクロバットを披露する流れも最高。生田さんのアクロバットなぜ封印されていたんだ。何よりこの繋ぎがミュージカルの最後の全員集合や戦隊ヒーローのエンディングのような高揚感を巻き起こしてくれてモーニング娘。に感情をコントロールされている!といつもぞくぞくする。全員が一度はけて誰もいなくなったステージに静かに響き渡る「純情エビデンス」のイントロは鳥肌もの。ここまで昂った感情を全て受け止めて燃やし尽くしてくれる「What is LOVE?」でメドレーは終了。とにかく最高メドレーです。本気で過去一好きかもしれない。

回替わり(A)

18. スカッとMy Heart:今回のセトリで一番驚いた&嬉しかった曲。初日のイントロで大歓声が上がっていた。センターは櫻井さん!元気で爽やかな笑顔とたたずまいがこの曲に似合いすぎている。星型でメンバーを切り取るモニター演出が意外とかわいい。「ハロステ」でツアー中に公開されたのも嬉しい。

19. The 摩天楼ショー: 今回のセトリで一番驚いた&嬉しかった曲その2。最近披露する機会がなかったこの2曲が立て続けに来るとは。「愛に溺れたい あなたに会いに行きたい」が牧野さんパートになっていて感動した。牧野さん、いつも台詞や短い歌割が多めの印象なのでこのフレーズを掴んだことが嬉しくて嬉しくて初日にぼろぼろ泣いた。決して歌が上手なメンバーではないかもしれないけど私は牧野さんの歌が好きだと改めて実感する。 

20. 泡沫サタデーナイト!:定番曲だけどやっぱり聴けたら嬉しい。大好き。DJ明けの「踊りたい!」が牧野さんで嬉しい。いつもニコニコの笑顔で決めてくれてかわいい。
21. すっごいFEVER!:「すごーい!」コールが楽しい!「今夜君は天使さ」を17期が歌ってくれるたびに「あなたたちが天使だよ……」という謎感情で胸がいっぱいになる。牧野さんが客席を指差す時にものすごく腰を落としていて、終盤でもこんなに元気に踊ってくれるんだよなあ〜と毎回好きな気持ちが加速する。

回替わり(B)

18. Are you happy?:聴けて嬉しい気持ちが爆発してしまい歌割を全然覚えられていない。「もっと私だけ」は岡村さんだった!階段状のセットだと「あいつはいいな」のダンスがどうしても簡略化されてしまい見どころが減ってしまう。外側のメンバーがグルグル回るのが好きなので。

19. 君の代わりは居やしない:みんな大好きペアダンスの石田さんの相手は北川さん!歌唱に注目しがちだけどダンスも本当にお上手になりましたね……と感激した。

20. Password is 0:めちゃくちゃ嬉しい〜!現場で聴くのいつぶり!?「この世は〜」が野中さんで発音良すぎかっこよすぎでメロメロ。

21. わがまま 気のまま 愛のジョーク:Aに入っていなかったので今回のツアーは封印なのかと思っていた。山﨑さんの「愛されたい」はパワフルで突き抜けていて気持ち良すぎる。

アンコール

22. HOW DO YOU LIKE JAPAN? ~日本はどんな感じでっか?~:アンコール明けにこんなにぴったりな曲があるか!?というくらい再着火してくれる。

23. Be Alive:みんなで歌いましょう!という生田さんの声掛けがあるんだけどいつもあまり歌えていない。メンバーの歌声が聴きたいという理由もあるんだけど、声に出すと本気で冗談じゃないくらい泣いてしまう。モニターに表示される歌詞と、メンバーの表情と、優しく力強い声に包まれていると目が溶けるほど涙が出る。なんて良い曲なんだ。初回公演からずっとこの曲中は野中さんのことを考えている。確か「さぁ 悔やんでも仕方ない 生きてるって素晴らしいんだ」で野中さんがカメラに抜かれた?のがきっかけ。以前は不安定なところがあったり、歌唱を試行錯誤したり、ハラハラしながら見てしてしまうことも多かったのだが、今ここに野中さんがいてくれて、このツアーでまた新しい一面を見せてくれたことが嬉しいと心から思った。

初回公演に始まり、本日5/19(日)のホール最終公演で私の春ツアーは終了。一つのツアーで入った公演数としては今までで一番多く、どの公演も大満足だった。座席運にも恵まれていた。体調不良でいくつか行けなかったのが悔やまれる。最新のモーニング娘。'24を追い続けられて本当に本当に楽しい2ヶ月間でした。「泣いた」「号泣した」「感激した」ばかりの記録になってしまったがどの公演でもしっかり泣いた。

10. テンセント版ドラマ『三体』

Netflix版ドラマ化が話題の中国SF小説『三体』のテンセント版ドラマ全30話をようやく完走。昨年10〜12月にWOWOWで放送された際の録画を約半年かけて視聴した。序盤〜前半のテンポがあまりにも合わなくて何度も断念しかけたものの無事に最後まで走り切れて良かった。特に後半10話くらいは原作に忠実かつ演出もダイナミックでとても楽しめた。

序盤の「何が起こっているか分からない」混沌が後半のスピード感を加速させる効果も持っていたように思うが完走できたからこそ言えることであって、話がまったく進まない序盤を観続けるのがとにかく苦痛だった。尺を取りすぎという不満に加えて演出もことごとく冗長に感じられた。中国ドラマ独特のテンポなのかと思ったら後半ドドドドッと面白くなったので今までのは何だったんだ……と驚いた。

実写化にあたり最も興味があったのはVRゲーム「三体」の世界をどう描くかという点で、これはとても良かった!ゲーム内の壮大な光景、「脱水」の表現、むごたらしく滅亡する文明、いずれもスケールが大きくて面白かった。古箏作戦で「審判の日」号がスライスされて崩れ落ちる姿は大迫力だった上、「飛刃」が迫る様子を丁寧なカメラワークで表しているのも面白かった。

物理学者の汪淼(ワン・ミャオ)と警察官の史強(シー・チアン)のバディも熱い。初めは衝突してばかりだった二人が息を合わせて問題に立ち向かっていく姿には引き込まれる。史強が汪淼の娘・豆豆ちゃんの子守りをするエピソードが微笑ましくて好き。史強の部下として配される女性捜査官・徐冰冰(シュー・ビンビン)がとても魅力的なキャラクター。推しです。仕事ができてかっこいい!26話で史強の前で涙したのを見てこちらもホロッとしてしまった。この三人が同じ画面にいるだけで嬉しくなる。ドラマオリジナルのジャーナリスト慕星(ムー・シン)ちゃんも良いキャラクター。取材シーンは情報を効率良く提示する重要な役割があると改めて実感。個人的に一番好きなのは序盤に登場する天文学者の沙瑞山(シャー・ルイシャン)。みんなこの人のこと好きだよね?かわいいフォルムとおどけたしぐさに加えて研究者としての真面目な顔……魅力的すぎる……あとキャラクターと言うのは微妙だけど三体人のビジュアルがかなり好み。

30話を通して結果としてはかなり楽しめたのだが、予想通り文化大革命の描写はかなり抑えられている。政権の意向が反映された改変。この物語の鍵を握るキャラクター葉文潔(イエ・ウェンジェ)に大きな影響を与えた文革の描写が大幅に減ってしまったため、彼女がなぜ行動を起こしたか説得力に欠けているように思われ残念だった。

序盤がかなりスローな展開だったので30話でどこまで進むのかと心配していたが、原作の第一部を描ききっている。続編の制作も決まっているとのことでとても楽しみ。

9. 【5/3追記】モーニング娘。'24 JAPAN JAM セトリ予想と結果

5月3日のJAPAN JAM 2024 3日目SKY STAGEでモーニング娘。'24さんを見る予定でしたが体調不良により断念しました。無念すぎるので前日にセットリストの予想をします。

予想ポイント

知名度が抜群に高いいわゆる黄金期の楽曲を2〜3曲程度入れてくるはず。これはフェスの定番。外部フェスで恋愛レボリューション21を外したことはほとんどなかったはずなので今回も入るのでは。やはりこの曲の強さは別格。

②最新シングルもしくはアルバムから1曲。③と重複する場合が多い。

③JAPAN JAMの時期は毎年モーニング娘。の春ツアー真っ最中。今年も4/29(月祝)新潟公演、5/4(金)福岡公演に挟まれています。したがってその年の春ツアーからのセトリ入りが多いはず。過去2年のセトリも同傾向です(★が春ツアーにも入っている曲)。

2023
01. リゾナント ブルー
02. Ambitious!野心的でいいじゃん ★
03. シャボン玉
04. 青春Night
05. この地球の平和を本気で願ってるんだよ!
06. Happy birthday to Me! ★
07. わがまま 気のまま 愛のジョーク
08. One・Two・Three(updated) ★
09. そうだ!We're ALIVE(updated) ★
10. Help me!!(updated) ★
11. 恋愛ハンター(updated)
12. 恋愛レボリューション21(updated) ★
13. 涙ッチ
引用元 https://rockinon.com/quick/japanjam2023/detail/206022.amp

 

2022
01. ザ☆ピ〜ス!
02. 大・人生 Never Been Better! ★
03. ジェラシー ジェラシー ★
04. 泡沫サタデーナイト!
05. TIKI BUN ★
06. Teenage Solution ★
07. 恋愛レボリューション21(updated)
08. I surrender 愛されど愛
09. 恋愛Destiny~本音を論じたい~ ★
10. What is LOVE?
11. I WISH ★
引用元 https://rockinon.com/quick/japanjam2022/detail/202391.amp

 

予想セットリスト

モーニング娘。'24の持ち時間は40分。2023年はメドレーがあったので(2017春バージョン)13曲、2022年は11曲。今年もメドレーやりそうな気がするけどいったん11曲で予想します。

01. シャボン玉:春ツアーに入っておらず、歌い出しの「愛する人はあなただけ」の後継者が未だに判明していない。春ツアーが「One・Two・Three」で鮮烈に幕を開けていることを考えてもこの曲の歌い出しはここで明かされるのでは。現行の歌割を考えると大本命は岡村ほまれさん。15期の他の二人はすでにソロあり、他の先輩メンバーも譜久村さんに隣接する歌割あり。逆にほまれ以外ある?これでほまれじゃなかったら私が暴れる。「気まぐれプリンセス」と悩んだ。

02. Wake-up Call ~目覚めるとき~:最新シングルから。1曲目でも良いけど、この曲だとオタクがどよめかない気がするので(やっぱり1曲目でどよめいてほしいからね)。フェスで歌うには難しすぎるのではと思わなくもないけど「すっごいFEVER!」はなんとなくフェス向きではないと思う、CDJでやってたけど……

03. LOVEマシーン:やっぱりみんなこの曲を聴きに来てるのでは!?そんな期待に答えてここで。お客さんを呼び寄せるパワーもある強い曲。

04. 私のなんにもわかっちゃない:春ツアー曲。山﨑愛生さんの「ああ 女なら感覚で分かるだろう」をフェスでぶちかましてほしい。2-3曲目で明るい曲が続くのでここでキリッとかっこいい曲を入れてギャップを見せたい。

05. 純情エビデンス:フォーメーションがかっこいい曲が欲しくて選曲。 「The 摩天楼ショー」「愛の軍団」「ワクテカ Take a chance」と迷った。

06. HOW DO YOU LIKE JAPAN? ~日本はどんな感じでっか?~:MC挟んでこの曲でもう一度仕切り直してほしい。フェスのイメージが強い曲だけど、実は最近フェスでは全然やっていない。そろそろやりましょう。

07. 泡沫サタデーナイト!:引き続き明るい曲で。フェスでやりすぎな気もするけどやっぱり安定感がある。「泡沫サタデーナイト!いっくよ〜!」のほまめいを見てくれ。初めて見ても盛り上がれるし、オタクもDJ役を予想する楽しみがある。一粒で何度もおいしい。6曲目に続いてサイドまで広がって盛り上げられるのも良いところ。ラストはメインステージでフォーメーション決めて、次の曲に入ってほしい。

08. One・Two・Three:迷ったけどやっぱり新生モーニング娘。を一番感じられる曲なので欠かせないかなと。

09. わがまま 気のまま 愛のジョーク:声出しありのフェスならこれを入れないわけがないと信じている。「愛されたい!」って大声で合法的に叫べる貴重な機会。

10. 恋愛レボリューション21(updated):前半に持ってくるか悩んだけど、終盤の興奮と疲労の中で聴くのがとても良いので。

11. 浪漫 ~MY DEAR BOY~(23 ver.):毎回最後は明るくも余韻を残す曲をチョイスしている印象で、今のメンバーにはどの曲で締め括ってもらいたいだろうかと考えた末にこの曲を予想。2022年ロッキンの1曲目だったので意外性はないかもしれないけど、野外で披露する「浪漫」が格別に良かったのでもう一度聴きたい。「このまま!」か春ツアーの「Be Alive」で締めるのも好きなのでかなり迷った。

正解は明日5/3(金)JAPAN JAM 2024 11:30〜 SKY STAGEで目撃してください。

 

【5/3追記】結果

11曲披露、的中率は5/11でした。予想ポイントがことごとく外れていて笑ってしまった。王道を詰め込んだこんなセトリもやればできるんじゃん!!!見たかったです。ここまで振り切っておいてなぜチキブンが入っているのかという謎は残る。

01. LOVEマシーン
02. 恋愛レボリューション21
03. One・Two・Three
04. Help me!!
05. TIKI BUN
06. わがまま 気のまま 愛のジョーク
07. What is LOVE?
08. そうだ!We're ALIVE
09. ザ⭐︎ピ〜ス!
10. 泡沫サタデーナイト!
11.ここにいるぜぇ!

8. 2024年イスラーム映画祭9『辛口ソースのハンス一丁』『私が女になった日』『ファルハ』『アユニ/私の目、愛しい人』『戦禍の下で』

 

2024年のイスラーム映画祭9 東京会場(渋谷ユーロスペース)で鑑賞した5作品の感想。

映画祭公式サイト http://islamicff.com

 

『辛口ソースのハンス一丁』(2013 ドイツ)

イスラーム映画祭でドイツ映画?と不思議に思い鑑賞を決めた作品。トルコ系移民二世の主人公がトルコとドイツの価値観の狭間で揺れながらも結婚相手を探す話。コメディタッチで観やすいが、体面を気にして娘の結婚にあれこれ口出ししたりどんな事情よりも家族を優先することに執着する親世代に腹が立ち「何だこの父親は!?」と悶々としながら鑑賞していた。自分と子供を切り離して考えるどころか所有物だと信じ込んでいる親、あまりにも嫌すぎる。作中の台詞にもあったが、家族と個人の幸せが両立しない価値観に終始息苦しさを覚えた。鑑賞後も作中の親の言動を思い返しては苛ついていたのだが、ある時突然「あの父親も家父長制の枠組みに生きているのだからあの振る舞いは仕方ない」と思うようになった。自身の面目が潰れることはすなわち家の名や家族が貶められ危険に晒されることだ。結婚適齢期とされる年齢を過ぎた娘がいることも、先に下の娘を結婚させることも、家父長制社会に生きる父親にとっては危険なのだろう。共感できる点はないが異文化を感じられて面白かったな〜と軽い気持ちで上映後のトークセッションを聞いていたら「日本でも家族あるある」「普遍的なテーマ」的な言及があり、そうなんだ……?と自分の家庭環境とのギャップに驚いた。現在ドイツの人口の約3割近くが移民ルーツの人々で、最も多いのがトルコ系なのだと初めて知った。移民二世、三世が直面するアイデンティティの悩みは数知れず存在すると想像するが、本作は「恋愛」「結婚」にフォーカスした構成が非常に分かりやすく、だからこそそれらのテーマに「家族」が深く関わる価値観もより強調されていたように思う。

 

『私が女になった日』(2000 イラン)

三人の女性のある一日を描いたオムニバス形式の作品。キシュ島というリゾート地が舞台で、海の美しいきらめきが印象的。チャードル(全身を覆う黒布)を身につける年齢だからもう男の子と遊んではいけないと言われる女の子ハッワの話がかわいくも切ない。魚のおもちゃとスカーフを交換するエピソードが好き。自転車レースに出場するアフーを夫が馬で追いかける話は、途中までアフーの妄想というか内面の表現だと思っていたがそうではなかった。馬の操作がとても上手くて見応えがあった。イスラーム圏の作品で馬を乗り回す登場人物にはあまり会ったことがないかもしれない。イスラーム圏の女性たちの自転車レースという舞台設定が新鮮だったし、いやスポーツくらいするよな……なぜそんな当たり前のことを新鮮だと捉えるんだ……?と自分の認識を不思議に思った。最後の老女の話は眠ってしまいほぼ観られていない……夢のように荷物もりもりの船がただよっている姿だけ覚えています。

 

『ファルハ』(2021 ヨルダン、スウェーデンサウジアラビア

今回の映画祭で一番観たかった作品。パレスチナで発生した「ナクバ」(アラビア語で「大厄災」の意。1948年イスラエル建国にともなうパレスチナ社会の破壊を指す)が題材。パレスチナの美しい自然と人々のささやかな暮らしが一変する様子が少女の視点から描かれる。学ぶために街へ行きたいと願うファルハと、娘の安全のために反対するものの熟慮の末に願いを聞き届けようとする父の愛のあるやりとりや、友人との固い結びつきに胸が温かくなった直後、家族、友人、夢や希望、その全てを暴力によって突然奪い取られる展開は目を逸らしたくなるほどつらい。ファルハが家族に守られる「子供」から一人きりで歩いていく「大人」へと移り変わる姿には涙が出た。このような経験で「大人」にならざるを得なかった人が一体どれほどいたのだろうか。一家を皆殺しにした後、赤ちゃんを殺すよう命じられた軍人がとうとう実行できずに赤ちゃんを置き去りにするエピソードがあり、破壊や略奪や殺戮を繰り返している軍人一人一人にも感情があるという当たり前の事実を思い起こした。上映後のトークセッションには岡真理さんが登場し、ガザの現状について解説をしてくださった。ジェノサイドを生き延びたとしてもこれほど破壊されたガザで再び生活を営み文化を継承することは非常に難しいこと、街や命が奪われることと同時に民族の記憶そのものが破壊されていることを知った。ホロコーストを扱う作品は数えきれないほどあるがナクバを扱う作品は圧倒的に少ないという事実は、欧米諸国がパレスチナから目を背けようとしている証拠でもある。

 

『アユニ/私の目、愛しい人』(2020 シリア、イギリス)

シリアといえばアサド独裁政権、という薄い知識しか持ち合わせておらず、政権下での人道犯罪の多さや強制失踪という問題に初めて触れた。突然連行され、拷問をはじめ非人道的な扱いを受け、殺害されたり消息が分からないままの人が10万人以上いるという異常事態が続いている。途方もない数字に感覚が麻痺してしまうが、失踪前の二人の実際の映像を観ていると「誰かの大切でかけがえのない人が10万人以上犯罪に巻き込まれている」という現実がますます重くのしかかってくる。トークセッションは軍事ジャーナリストの黒井文太郎さん。シリアをめぐる年表やご自身の撮影した写真をもとに周辺国との関わりも含めて解説してくださった。最後に報道におけるナラティブの問題(=誰が語るか)について触れてくださったのが印象深い。作中にも銃よりカメラを持つ方が危ないという言葉があった。テレビや新聞に限らず、誰でも発信できる時代だからこそSNSでのあらゆる情報操作が容易になっている。受け取る側の分別、情報リテラシー、ナラティブの見極めが時代を作り命を守ることに直結すると感じた。

 

『戦禍の下で』(2007 フランス、レバノン、イギリス)

2006年のイスラエルによる第二次レバノン侵攻後すぐに撮影されたという作品。レバノン南部の凄惨な様子が繰り返し映し出され、また数人を除く出演者はエキストラ(現地住民など)であることから、ドキュメンタリーや記録映像としての側面も持ち合わせている。戦禍に巻き込まれた幼い息子を探す主人公ゼイナ、彼女の事情を知らないまま雇われるトニー、二人がそれぞれ異なる苦しみに翻弄される様子を目の当たりにし、戦争とはすべての人が種類は違えどみな等しく地獄にいることなのだと思った。途中で激しく取り乱したゼイナが、ラストシーンでは何を思っているのか判然としない表情を浮かべているのが余計に悲しく、こちらも座席で脱力してしまった。

 

毎年楽しみにしている映画祭ですが、今年は「今こそ観なければならない」と思い参加しました。円安で買い付けをはじめ各種準備が大変な中、開催していただいたことに心から感謝しています。一映画ファンとして、社会の一構成員として、微力だからと投げ出すことはせず、関心を持ち続けていきたいと改めて思いました。

7. 『すべて、至るところにある』

シアター・イメージフォーラム(渋谷)にて鑑賞。不思議な心地で映画館を出て、その翌日にも映画館へ足を運んで再び観た。誰かに薦めたいと強く思ったのだがあらすじをどう説明して良いのか、自分の感想をどう端的に表せば良いのか、一週間考えても二週間考えても分からない。こうして考え続けられる映画が「良い映画」だと個人的に思っている。そんなわけでこうして文章にするにも時間がかかってしまった。

物語の舞台はバルカン半島。そもそもバルカン半島がどこにあるのかもよく分からずに観ていた(映画館を出てすぐに検索した)。そのうち宇宙船のような奇天烈な建造物が出てきて、この星にこんなものが建っていることを初めて知った。スポメニックという名称も初めて聞いた。旧ユーゴスラビアの巨大建造物を指す言葉だが、何だか変な響きだ。一人きりで異国を旅する時の、むきだしの孤独を思い起こさせる。

 

世界的なパンデミックと戦争で生活が一変してしまったある日、映画監督のジェイは姿を消してしまう。以前旅先のバルカン半島で出会ったエヴァにメッセージを残して。エヴァは再びバルカンへと渡りジェイの痕跡を追う……という物語。

ジェイはどこにも属さない一方どこにでも誰にでも入り込んでいく不思議な人間で、まるでスポメニックに乗ってやってきた(そして飛び去っていった)宇宙人のようにも思える。顔を合わせる人にニックと呼ばれて否定するが、彼が本当にニックではないのか、ニックを名乗っていた過去と決別したのかは明かされない。(おそらく)主人公であるエヴァ人間性や感情は、実はそれほど明確には描かれていない。私たちはエヴァの眼を通して見続ける。ジェイという人間を、バルカンの人々の生活を、多種多様で美しいスポメニックを。

時間軸がばらばらと散り、物語の筋を追うのが少しずつ難しくなり、途中でその努力を全て放棄して流れに身を委ねることにした。作品は淡々と流れる。ジェイとエヴァの対話、バルカンの人々が語る戦争の生々しい記憶、人と人が繋がっては離れる孤独と空虚、完成した映画が誰かに届く瞬間、波に揺られながら一つ一つのシーンを通り過ぎる。手を伸ばして掬い上げてまじまじと見つめたり、少し遠いところからぼんやり見たりする。自分とスクリーンの距離は変わらないのに、自分と映画との距離は近づいたり離れたりする。

ジェイは消えてしまったのに、会うことはかなわないのに、衝撃も寂しさも喪失も感じなかった。なぜか安心すら覚えた。ジェイが確かにバルカンにいたこと、人々が戦火を経験してなおバルカンに生きていること、私たちがパンデミックを生きたこと、遠い国に生きる人が自分と同じような孤独を抱えていること、安らぎを守ることが時にはひどく難しいこと、どのように生きたとしても決して否定されないこと、全てが揺るがない真実として映し出されている。それで十分なのかもしれないし、それ以上の肯定は存在しえないのかもしれない。

 

コロナ禍における各国の雰囲気の差がさりげなく描かれており、記録映画としての側面も持ち合わせている。日本ではみながマスクを着用して街を行き交う一方、バルカンではパンデミックが至っていないのかと思うほど誰もマスクをせず談笑し、海外からの旅人を警戒することもない。コロナ禍での葛藤に苦しむジェイと、バルカンの人々の自由な振る舞いの差も心に残る。コロナ禍とは何だったのか、一人ひとりに何を与え何を残したのか、自分は一体どう変わったのか、鑑賞後に繰り返し考えた。

 

映画自体も素晴らしいがパンフレットがとても良かったので鑑賞後にぜひ読んでほしい。撮影の様子を追った「撮影日誌」なるページがあり、いかにコンパクトに撮影が行われたか、いかにその地の人や景色との出会いやインスピレーションを大切に撮られたか、いかに即興での芝居が用いられていたかがよく分かる。リム・カーワイ監督の自称する「シネマドリフター(映画流れ者)」がよく表れているスケジュールと手法だと思わせられ、また多くの突発的かつ断片的な要素をまとめ上げる手腕に驚いた。エヴァ役のアデラ・ソーさん、ジェイ役の尚玄さんがそれぞれバックパッカーとしての経験を活かしていて作品の雰囲気を作り上げているということも知った。鼎談の中で監督が尚玄さんを「無国籍な存在感」があると評しているのも印象的だった。

 

この映画に興味を持ったきっかけはリム・カーワイ監督のSNSの投稿だった。たまたま誰かのリポストを見たのか、おすすめに表示されたのかは覚えていない。当日の夜の上映回に予約が入っていないという切実な内容で、監督みずからこのような発信をする姿は珍しいな、と思い興味本位で予約した。結果として素晴らしい作品を知ることができて嬉しいし、あの投稿を目にしなければ一生出会えなかったと思うと恐ろしくなる。映画は一期一会、人生は一期一会。結局その回は私以外にも観客が何人かいて勝手に安堵した。たまたま映画館の前を通りかかったという海外からの旅行客の方に話しかけられ一緒に鑑賞することになったのも面白い経験だった。出会いも孤独も、私も誰かも、記憶も忘却も、すべて、至るところにある。

6. 同人イベント振り返り(2024/1/28 CC東京)

二次創作小説同人誌を作って即売会にサークル参加しました。本当に苦労したので自戒も込めて振り返りを記します。イベント自体の参加回数は通算12回目(2021年〜)ですが今回が一番大変でした。

参加ジャンル:週間少年漫画誌に連載されていた作品。連載終了後20年経過。

参加実績:昨年夏に続いて2回目。

頒布物:新刊(小説)、既刊(小説)

スケジュール

8月:このジャンルで初参加した7月のイベント直後に申し込み。半年あれば何かは出るだろうの気持ち。7月の本がギリギリ進行で3週間ほどしか執筆時間がとれず、リベンジを決意。

10月:テーマ、かきたいシーンをふんわり決める。連載25周年記念の原画展で情緒を乱す。

8〜11月:別ジャンル原稿(11/23スパコミ合わせ)(色々あって落としました)

11月下旬:海外旅行中にプロットを作る。

12月:少しずつ書き進める。頭から順番に書きたい人間なのに全体の構成が決まらずなかなか筆が進まない。この月はなんと2,000字しか書けなかった。フォロワーさんに表紙を依頼。

年末年始:ここで書き上げる!と強い心で挑んだものの震災関連であわただしく不発。

1/20頃:ようやく10,000字に達する。この時点でまだ構成が決まらず(!?)書きたいシーンが断片的にある状態。こんな雰囲気にしたい!というイメージだけはあるが原作や現実との辻褄が合わず苦労する(結果として妥協しなくて良かった)。出張先につねに私用PCを持ち歩いていたため肩こりに悩まされる。

1/23(火):8,000字書く。見切り発車で背幅を決めフォロワーさんに連絡。このあたりでようやく構成が決まり、舞台転換に必要な装置なども確定する。もう書くだけ!の状態になる。

1/24(水):7,000字書く。このペースだと背幅を1mm増やさないと厳しいことに気づく。フォロワーさんに連絡。データをいただく。素敵すぎてモチベーションが激上がり。

1/25(木):ゾーンに入り10,000字書く。ラストシーンが決まらず、祈るような気持ちで明日の自分に託す。段組ツールに流し込みPDF化、移動中や風呂や寝る直前に読み直して赤入れ。奥付の大枠だけ作る。

1/26(金):おそらく5,000字書く。普段はスマホとPCで同期できる執筆アプリで書いているがこの日はPCの段組ツールのみ使用。ラストシーンに加筆。誤字脱字と表記揺れチェック。ページ調整。奥付作成。深夜3時に入稿。

1/27(土):9時 外出先で通販登録。14時 外出先で印刷所から不備なし連絡。17時 飲み会。深夜 お品書き作成。SNSに告知投稿。

1/28(日):イベント当日。お品書き印刷、ガムテープを買ってビッグサイトへ。本当に本ができていて感動し朝から泣きそうになる。前回は別ジャンルのフォロワーさんが手に取ってくれたが今回はイベント参加がかぶっている方が全くおらず、出ても数部かな…… と思っていたがもう少し手に取ってもらえた。感謝感謝。本当は来てくださった方に「このカップリング良いですよね」とか話しかけたいくらいだったがそんな度胸はなかった。知り合いの方もほとんどおらず、いわゆる長寿ジャンルなのでコミュニティが出来上がっている雰囲気もあったが、周りを気にせずマイペースに頒布できた。お話してくださった方はみんなお優しかった。14時に通販委託分を出荷し撤収。

 

反省

出来上がった本が最高すぎて反省らしい反省がない……と言いたいところだが二度とこんな思いはしたくない。あと一日余裕があればもっと良い本になった可能性を考えれば惜しいことをした。プロットなしでも書ける人間だからとプロットを軽視した挙句こんな進行になってしまった。何もなくても書ける時はガンガン書き、書けなくなったらプロットを作る、その両輪を回さなくてはいけない。

昨秋以降モチベーションが上がらず(神すぎる二次創作を読んでしまったというしょうもない理由です)今回落としたら二度と書けないのでは……と思うくらいしんどかったのでまずは書ききれて良かったし、読み返して良い本だな〜!と思えた。やっぱり自分の妄想も書くものも好きだ。このまま自分の本を愛して生きていこう。たまに(こんなに良い本なのに読んでもらえない……)になってしまうのは本当にやめたい。いや思ってもいいけど、それでテンション下げて書けなくなったら本末転倒すぎる。

普段から脈絡なく繰り広げていた萌え語りが思わぬところで役立ったのでこれからも細々と萌えを記録していきたい。

次は3月の春コミです。11月に落とした本を今度こそ出します。がんばるぞ〜